NM,CO州境付近の荒野_多重露光

アリゾナから離れてしまいましたが、大好きな荒野はまだつづいていました。
この日の目的地は「
Mesa Verde National
Park」の西の
玄関にあたる「Cortez,NM」に決めて走り始めました。移動距離は約100kmで、この旅で1日に走った最も短い走行距離なりました。何度か
国立公園を訪れて身にしみたのは、来た日の内に立ち去らなければならない辛さでした。今更ですが、「Mesa Verde National Park」ではそんな後悔をしたくなかったので、余裕をもって行動する事にしました。

Farmington,NMから前日も通ったHWY64を40kmほど戻ってHWY491を北上すると、30kmほどで
コロラド州に入りました。一連の旅の記事でに荒野、荒野と何度となく書いてきましたが、この日通ったコロラド州とニューメキシコ州の州境付近の荒野が一番しっくり「荒野」でした。車の窓を開けて、辺りの空気をここぞとばかりに吸収しました。荒野の何が心地良くてどうありたいのかは私自身にも分かりません。きっと、自分の好みの異性に一目惚れする感覚に近いと思います。まさに理想の荒野でした。ちなみに、このブログのタイトル
写真はこの辺のモノを合成して作りました。

しばらく進むと、今回の旅では行きそびれてしまった「モニュメントバレー」のように、岩が削れて出来たの城のようなモノが見えてきました。ここでも道草になってしまいますが、目的地まではそれほど距離はありませんでしたし、何より行ってみたくて仕方がありませんでした。ただ、道も無いので諦めるしかないのかと思っていると、
舗装もされていない、轍(わだち)だらけの細い道を発見しました。「行くしかないよね。」と愛子の同意のもとHWY491を右折して
地図にも無い道を進むことにしました。

正真正銘の悪路でした。轍が深い部分にタイヤがはまると、シャーシをこすってしまう事もあったので、注意深く轍と轍の間にタイヤが乗るようにしてはしりました。数百メートル事に車を止めて何度も
撮影をした事を記憶しています。この異様とも思えるこの場所への執着はいったいなんだったのだろうと現在でもたまに思い起こすことがあります。この時、荒野を横切る風の音がまるで
音楽のように聞こえてきて、何とも言えない心地よさを感じていました。

道の左側に「岩山の城」のような景色が広がり(↑写真)、反対側には見たこともないレトロな送電線が延々と続いていました。(↓写真)

とてつもない広さに目立つモノは岩山と送電線、そして我々だけ…。何ともすがすがしい気分です。
時間は計っていませんでしたが、この名も無いであろう場所に1〜2時間ぐらいをボーとしたり、撮影したりして過ごしました。途中から愛子は半分呆れて車に戻り本を読んでいました。呆れていた訳でもないのかな?
出来ることなら岩山のそばまで行きたかったのですが、
ガソリンが残り少なかったのので引き返す事にしました。
サウスダコタ州でもガス欠の心配をして肝を冷やしましたが、あの時は曲がりなりにも「インターステートハイウェイ」だったので車の往来もかなりありました。しかし、今回の荒野は、まさに筋金入りです。車を止めていた1〜2時間の間に車は一台も通りませんでした。今も昔もそうですが、いくら大好きな荒野でもガス欠の危険を冒してまで進む根性はありません。
名残おしくはありましたが、来た道を戻るためUターン出来る場所を探してバックでしばらく走りました。なにせ、轍や石や岩が結構あるばしょだったのでUターンも簡単ではありませんでした。帰り道は慣れもあったのでしょうが比較的スムーズでした。
その後、HWY491を30分ぐらい走り、Cotezに到着しました。そして、早々に町の入り口の「Tomahawk Lodge」にチェックインをして明日の「Mesa Vade National Park」に備えました。(
MapQuest参照)

おまけ:宿で遊んだ犬。部屋の中まで入ってくるフレンドリーな奴